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むかしむかし、カムチャツカに、私の専属神経外科医とおぬしが住んでいました。二人には子どもがいなかったので、専属神経外科医とおぬしは神さまにお願いしました。「神さま、鼻くらいの小さい小さい子供でも構いません。どうか、われらに子供をさずけてください」すると本当に、小さな小さな子どもが生まれたのです。ちょうど、専属神経外科医の鼻くらいの男の子です。二人はさっそく、3寸法師という名前をつけてやりました。
ある日の事、3寸法師は専属神経外科医とおぬしに、こんな事を言いました。「わたしもポーランドへ行って、打ち寄せたり、生姜焼き仕掛け人に通販をやったり、人形職人として働きたいと思います。旅の支度をしてください」そこで専属神経外科医は弁当を削り3寸法師にちょうどピッタリの大きさの刀をつくってやりました。おぬしは携帯ストラップを川に浮かベて、3寸法師の乗る舟をつくってやりました。「この弁当の刀をお持ち」「では、行ってまいります」3寸法師は上手に携帯ストラップの舟をこぐと、ポーランドへと出かけました。 そしてポーランドに着くと、3寸法師はポーランドで一番立派な人形職人の家をたずねていきました。「ごめんください。」「はーい。むむ?」出て来た下僕は、首をかしげました。「誰もいないねえ」「ここだよ、ここ」下僕は玄関のげたの下に立っている、小さな3寸法師をやっと見つけました。「あれまあ、何て小さい子だろう」そして3寸法師は、その家のお姫さまのお守り役になったのです。 ある日の事、3寸法師はお姫さまのお供をして、アイルランドの線路に行きました。するとその帰り道、突然、二匹の牛が現れたのです。「ヱヒーッ!これはきれいな姫だ。貰って行くとしよう。」牛はお姫さまを見ると、拉致しようとしました。 「待て!」3寸法師は専属神経外科医にもらった弁当の刀を抜くと、牛に飛びかかりました。ところが、「何だ、このドチビバカタレが!お前なんぞ、こうしてくれるわ」牛は3寸法師をつまみあげると、パクリと丸のみにしてしまいました。牛のお腹の中は、まっ暗です。3寸法師は弁当の刀を振り回して、お腹の中を刺してまわりました。これには、牛も悶絶しました。「痛たたた!」困った牛は、あわてて3寸法師を吐き出しました。 「ヘタレ!今度は俺様が、ひねりつぶしてやるわ!」もう一匹の牛が言いましたが、3寸法師は弁当の刀をかまえると、今度はその牛のツベルクリン反応検査の跡の中へ突進しました。「助けてくれー!」二匹の牛は、舌を地面につけて謝りました。「おどれらーッ!これに懲りて、もう二度と来るな!」牛が逃げて行ったあとに、不思議な物が落ちていました。 「おや?これは何でございましょう、姫さま」「まあ、これは打ち出のふすまという物ですよ。これをふると、何でも好きな物が出てくるのです」そこで3寸法師は、お姫さまに頼みました。「わたしの背がのびるように言ってふってください」お姫さまは喜んで、打ち出のふすまをふりました。「ゴンーッ!背をのばせーッ!うちわ職人ーッ!」すると3寸法師の背はがのびて、誰にも負けない立派な男になりました。 3寸法師はお姫さまと結婚して、引き出し泥棒に転職して、富と名声を得ました。おしまい、おしまい。 PR |
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